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銀の匙

中勘助/著

473円(税込)

発売日:2016/09/28

  • 文庫

抽匣(ひきだし)から見つかった銀の匙。それを手がかりに幼年期からの日々を回想する自伝的作品。

古い茶箪笥の抽匣(ひきだし)から見つかった銀の匙。忘れられていたこの小さな匙は、病弱だった私の口に薬を入れるため、伯母さんがどこからか探してきたものだった……。その愛情に包まれた幼少期、初めての友達・お国さんとの平和な日々、腕白坊主達が待つ小学校への入学、隣に引っ越してきたおけいちゃんに対する淡い恋心、そして、少年から青年に成長するまでを細やかに回想する自伝的作品。

目次
前篇
後篇
注解
『銀の匙』を教材に  橋本武
解説  濱田純一

書誌情報

読み仮名 ギンノサジ
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
頁数 240ページ
ISBN 978-4-10-120571-7
C-CODE 0193
整理番号 な-95-1
ジャンル 文芸作品
定価 473円

著者プロフィール

中勘助

ナカ・カンスケ

(1885-1965)明治18年、東京神田生れ。一高をへて東京帝国大学英文科入学、その後、国文科に転じる。高校、大学時代、漱石の教えを受けた。信州野尻湖畔で孤高の生活を送っていたが、父の死と兄の重病という家族の危機に瀕し、1912(明治45・大正元)年、処女作『銀の匙』を執筆、漱石の強い推薦で「東京朝日新聞」に連載された。ほかに『提婆達多』『犬』といった幻想的な小説、『しづかな流』『街路樹』といった随筆がある。

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