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残るは食欲

阿川佐和子/著

539円(税込)

発売日:2013/03/28

  • 文庫

物欲なし。愛欲なし(と思われる)。アガワに残されたのは食欲のみ! とりあえずのビールから、手間ひまかけたローストチキンまで。おいしい日常がここに集結。

幼い頃から食べることが好きだった。母手作りの素朴な家庭料理を、家族で囲んだ温かな食卓──。大人になった今は一人で作って一人で食べて「私は天才かっ」と一人で叫ぶ。季節外れのローストチキン。深夜に食したホヤ。カビの生えたパンだってちょいちょいっと削れば、あらおいしい。少し孤独。けれど食欲全開、今日も幸せ。雑誌「クロワッサン」の連載をまとめた極上の食エッセイ。

目次
一丁の至福
未練ケーキ
魅惑のかけご飯
そのまんま茗荷
ギュイーン料理
評価味
一人評
情熱果物
叱られバター
ぞっこん安ワイン
カツサンド観測
オー、御御御つけ
カクテル袋
生姜ジュース
意外な仲
カブと風邪
蘇った食欲
思い出し肴
選択食卓
甘い郷愁
カチンカチンパン
フランシスの朝
野菜嫌い
韓国再発見 木の根っこ
韓国とカレー
パブロフの蕎麦
季節はずれチキン
とりあえずビール
半熟時代
スイカのすみか
孤独なホヤ
タマネギひとつ
かしわいずこ
ニースの掟
ミイラ再生運動
肉味噌妄想
殻取り男
カヌレ君の功名
続カヌレ君
あとがき
あとがきのあとがき

書誌情報

読み仮名 ノコルハショクヨク
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
頁数 224ページ
ISBN 978-4-10-118455-5
C-CODE 0195
整理番号 あ-50-5
ジャンル エッセー・随筆
定価 539円

どういう本?

タイトロジー(タイトルを読む)

連載の通しタイトルであり、このたびの書名ともなった「残るは食欲」というのは、そもそもだいぶ昔に悪友、ダンフミが呟いた言葉だ。
「愛欲と物欲を捨てた今、自分と俗世を結ぶ唯一の絆は食欲のみ」
 うまいことを言う女優だと感心した。(あとがき 本書204ぺージ)

著者プロフィール

阿川佐和子

アガワ・サワコ

1953(昭和28)年東京生れ。慶應義塾大学卒。報道番組のキャスターを務めた後に渡米。帰国後、エッセイスト、小説家として活躍。『ああ言えばこう食う』(檀ふみとの共著)で講談社エッセイ賞、『ウメ子』で坪田譲治文学賞、『婚約のあとで』で島清恋愛文学賞を受賞。その他の著書に『スープ・オペラ』『うから はらから』『ギョットちゃんの冒険』『聞く力』『叱られる力』などがある。

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