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黙阿彌オペラ

井上ひさし/著

440円(税込)

発売日:1998/04/22

  • 文庫
  • 電子書籍あり

柳橋のそば屋で偶然知り合う不遇を託つ男たち。文明開化に右往左往する、黙阿彌と仲間たちの明治維新!

江戸も末の師走。狂言作者の河竹新七は、我が身を嘆き入水を試みるが果たせず、柳橋のそば屋で不遇を託つ仲間たちと偶然出会う。意気投合した五人は、捨て子のおせんを育てるため、株仲間を始める――。やがて御一新。文明開化に五人の命運が変転する。株仲間は国立銀行に、おせんはオペラ歌手に、新七は新作狂言で一世を風靡する……。時代に翻弄される黙阿彌と仲間たちを描く評伝劇。

目次
第一幕
一 仁八そば
二 炭団
三 花火
第二幕
四 オルゴール
五 ピアノ
六 ボンボン時計
解説 扇田昭彦

書誌情報

読み仮名 モクアミオペラ
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫、電子書籍
判型 新潮文庫
頁数 240ページ
ISBN 978-4-10-116827-2
C-CODE 0193
整理番号 い-14-27
ジャンル 戯曲・シナリオ、文学賞受賞作家
定価 440円
電子書籍 価格 484円
電子書籍 配信開始日 2013/12/06

著者プロフィール

井上ひさし

イノウエ・ヒサシ

(1934-2010)山形県生れ。上智大学文学部卒業。浅草フランス座で文芸部進行係を務めた後、「ひょっこりひょうたん島」の台本を共同執筆する。以後『道元の冒険』(岸田戯曲賞、芸術選奨新人賞)、『手鎖心中』(直木賞)、『吉里吉里人』(読売文学賞、日本SF大賞)、『腹鼓記』、『不忠臣蔵』(吉川英治文学賞)、『シャンハイムーン』(谷崎潤一郎賞)、『東京セブンローズ』(菊池寛賞)、『太鼓たたいて笛ふいて』(毎日芸術賞、鶴屋南北戯曲賞)など戯曲、小説、エッセイ等に幅広く活躍した。2004(平成16)年に文化功労者、2009年には日本藝術院賞恩賜賞を受賞した。1984(昭和59)年に劇団「こまつ座」を結成し、座付き作者として自作の上演活動を行った。

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