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烈しい生と美しい死を

瀬戸内寂聴/著

572円(税込)

発売日:2014/11/28

  • 文庫
  • 電子書籍あり

「青鞜」の時代、女性は恋と革命に輝いていた。著者から若い世代への熱いメッセージ。

かつて女は闘った。平塚らいてう、田村俊子、岡本かの子、伊藤野枝、管野須賀子……。「青鞜」と大逆事件の時代、百年前の女性たちは因習に立ち向かい、烈しく恋と革命に生き、命を燃やし尽くして潔く美しい死を選んだ。翻って、現代を生きる女性は本当の自由を勝ち取ったのだろうか――。九十歳を迎えた著者が波乱万丈の己が人生と重ね、渾身の筆で描き出す百年の女性賛歌。

目次
女性たち
「青鞜百年」
新しい女
道案内
俊子の縁
かの子
太郎さん
有吉さん
転居
夏の終り
引っ越した家
岡本家
女の自我
定命まで
同郷の人
伊藤野枝
辻潤と野枝
スキャンダル
五色の酒事件
小林哥津
動揺
女性の力
子より母が大事
冬の時代
大杉栄
転機
予感
フリーラブ
破局
菊富士ホテル
日蔭茶屋事件
事件のあと
恋の勝利者
魔子
烈しい生
美しい死
百年後の女の自由
あとがき
メタ小説としての回想録  上野千鶴子

書誌情報

読み仮名 ハゲシイセイトウツクシイシヲ
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫、電子書籍
判型 新潮文庫
頁数 288ページ
ISBN 978-4-10-114442-9
C-CODE 0195
整理番号 せ-2-42
ジャンル ノンフィクション
定価 572円
電子書籍 価格 572円
電子書籍 配信開始日 2016/08/19

著者プロフィール

瀬戸内寂聴

セトウチ・ジャクチョウ

(1922-2021)1922年、徳島県生れ。東京女子大学卒。1957(昭和32)年「女子大生・曲愛玲」で新潮社同人雑誌賞、1961年『田村俊子』で田村俊子賞、1963年『夏の終り』で女流文学賞を受賞。1973年11月14日平泉中尊寺で得度。法名寂聴(旧名晴美)。1992(平成4)年『花に問え』で谷崎潤一郎賞、1996年『白道』で芸術選奨文部大臣賞、2001年『場所』で野間文芸賞、2011年に『風景』で泉鏡花文学賞、2018年『句集 ひとり』で星野立子賞を受賞。2006年、文化勲章を受章。著書に『比叡』『かの子撩乱』『美は乱調にあり』『青鞜』『現代語訳 源氏物語』『秘花』『爛』『わかれ』『いのち』『私解説 ペン一本で生きてきた』など多数。2001年より『瀬戸内寂聴全集』(第一期全20巻)が刊行され、2022(令和4)年に同全集第二期(全5巻)が完結。2021年11月9日99歳で逝去。

判型違い(単行本)

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