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私のなかの彼女

角田光代/著

693円(税込)

発売日:2016/04/28

  • 文庫

母の呪詛、恋人の嫉妬、仕事の壁。それでも私は書く。年間最高プラチナ本に輝く傑作長編。

「男と張り合おうとするな」醜女と呼ばれながら、物書きを志した祖母の言葉の意味は何だったのだろう。心に芽生えた書きたいという衝動を和歌が追い始めたとき、仙太郎の妻になり夫を支える穏やかな未来図は、いびつに形を変えた。母の呪詛、恋人の抑圧、仕事の壁。それでも切実に求めているのだ、大切な何かを。全てに抗いもがきながら、自分の道へ踏み出してゆく、新しい私の物語。

  • 受賞
    第2回 河合隼雄物語賞

書誌情報

読み仮名 ワタシノナカノカノジョ
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
頁数 400ページ
ISBN 978-4-10-105832-0
C-CODE 0193
整理番号 か-38-12
ジャンル 文芸作品、文学賞受賞作家
定価 693円

著者プロフィール

角田光代

カクタ・ミツヨ

1967年神奈川県生れ。1990年「幸福な遊戯」で海燕新人文学賞を受賞しデビュー。1996年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞、2003年『空中庭園』で婦人公論文芸賞、2005年『対岸の彼女』で直木賞、2006年「ロック母」で川端康成文学賞、2007年『八日目の蝉』で中央公論文芸賞、2011年『ツリーハウス』で伊藤整文学賞、2012年『紙の月』で柴田錬三郎賞、『かなたの子』で泉鏡花文学賞、2014年『私のなかの彼女』で河合隼雄物語賞、2021年『源氏物語』(全3巻)訳で読売文学賞(研究・翻訳賞)を受賞。著書に『キッドナップ・ツアー』『くまちゃん』『笹の舟で海をわたる』『坂の途中の家』『タラント』他、エッセイなど多数。

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