愛と死
539円（税込）
発売日：1952/10/02
- 文庫
一瞬にして齢を取ってしまった。それほどの恋だった――。【恋愛の真髄に迫る不朽の名作。】
友人野々村の妹夏子は、逆立ちと宙がえりが得意な、活発で、美しい容貌の持主。小説家の村岡は、野々村の誕生会の余興の席で窮地を救ってもらって以来、彼女に強く惹かれ、二人は彼の洋行後に結婚を誓う仲となった。ところが、村岡が無事洋行を終えて帰国する船中に届いたのは、あろうことか、夏子急死の報せであった……。至純で崇高な愛の感情を謳う、不朽の恋愛小説である。
書誌情報
| 読み仮名 | アイトシ |
|---|---|
| シリーズ名 | 新潮文庫 |
| 発行形態 | 文庫 |
| 判型 | 新潮文庫 |
| 頁数 | 176ページ |
| ISBN | 978-4-10-105703-3 |
| C-CODE | 0193 |
| 整理番号 | む-1-3 |
| ジャンル | 文芸作品 |
| 定価 | 539円 |
著者プロフィール
武者小路実篤
ムシャノコウジ・サネアツ
（1885-1976）東京・麹町生れ。子爵家の末子。1910（明治43）年、志賀直哉らと「白樺」を創刊、「文壇の天窓」を開け放ったと称された。1918（大正7）年、宮崎県で「新しき村」のユートピア運動を実践、『幸福者』『友情』『人間万歳』等を著す。昭和初期には『井原西鶴』はじめ伝記を多作、欧米歴遊を機に美術論を執筆、自らも画を描きはじめる。戦後、一時公職追放となるが、『真理先生』で復帰後は、悠々たる脱俗の境地を貫いた。1951（昭和26）年、文化勲章受章。
判型違い
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