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絹と明察

三島由紀夫/著

737円(税込)

発売日:2021/03/24

  • 文庫

会社とは、経営とは、家族とは。滑稽で辛辣な企業小説。

彦根に巨大紡績会社を築き上げた実業家、駒沢善次郎。自らを父親、従業員を子とする独特な経営哲学とその特異な人物像に、政財界に通じるフィクサー岡野は興味を持った。彼は旧知の元芸者を送り込み、駒沢と会社の動向を探ろうとする。若者と大人、地方と都会、知性と恍惚、貧と富。対立する二者の激突と新たな時代の到来を、濃密な人間模様とともに描き出す。

目次
第一章 駒沢善次郎の風雅
第二章 駒沢善次郎の事業
第三章 駒沢善次郎の賞罰
第四章 駒沢善次郎の家族
第五章 駒沢善次郎の洋行
第六章 駒沢善次郎の胸像
第七章 駒沢善次郎の帰朝
第八章 駒沢善次郎の憤怒
第九章 駒沢善次郎の対話
第十章 駒沢善次郎の偉大
解説 田中美代子
   酒井順子

書誌情報

読み仮名 キヌトメイサツ
シリーズ名 新潮文庫
装幀 Nullfy/カバー写真、Getty Images/カバー写真、新潮社装幀室/デザイン
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
頁数 384ページ
ISBN 978-4-10-105052-2
C-CODE 0193
整理番号 み-3-37
ジャンル 文芸作品
定価 737円

著者プロフィール

三島由紀夫

ミシマ・ユキオ

(1925-1970)東京生れ。本名、平岡公威(きみたけ)。1947(昭和22)年東大法学部を卒業後、大蔵省に勤務するも9ヶ月で退職、執筆生活に入る。1949年、最初の書き下ろし長編『仮面の告白』を刊行、作家としての地位を確立。主な著書に、1954年『潮騒』(新潮社文学賞)、1956年『金閣寺』(読売文学賞)、1965年『サド侯爵夫人』(芸術祭賞)等。1970年11月25日、『豊饒の海』第四巻「天人五衰」の最終回原稿を書き上げた後、自衛隊市ヶ谷駐屯地で自決。ミシマ文学は諸外国語に翻訳され、全世界で愛読される。

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