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荻窪風土記

井伏鱒二/著

605円(税込)

発売日:1987/04/28

  • 文庫
  • 電子書籍あり

関東大震災前には、品川の岸壁を離れる汽船の汽笛がはっきり聞えたと言われ、近年までクヌギ林や麦畑が残っていた、武蔵野は荻窪の地に移り住んで五十有余年。満州事変、二・二六事件、太平洋戦争……時世の大きなうねりの中に、荻窪の風土と市井の変遷を捉え、親交を結んだ土地っ子や隣人、文学青年窶(やつ)れした知友たちの人生を軽妙な筆で描き出す。名匠が半生の思いをこめた自伝的長編。

目次
荻窪八丁通り
関東大震災直後
震災避難民
平野屋酒店
文学青年窶れ
天沼の弁天通り
阿佐ヶ谷将棋会
続・阿佐ヶ谷将棋会
二・二六事件の頃
善福寺川
外村繁のこと
阿佐ヶ谷の釣具屋
町内の植木屋
病気入院
小山清の孤独
荻窪(三毛猫のこと)
荻窪(七賢人の会)
あとがき
解説 河盛好蔵

書誌情報

読み仮名 オギクボフドキ
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫、電子書籍
判型 新潮文庫
頁数 304ページ
ISBN 978-4-10-103408-9
C-CODE 0193
整理番号 い-4-8
ジャンル 文芸作品、エッセー・随筆、評論・文学研究、文学賞受賞作家、ノンフィクション、ビジネス・経済
定価 605円
電子書籍 価格 539円
電子書籍 配信開始日 2014/04/11

著者プロフィール

井伏鱒二

イブセ・マスジ

(1898-1993)広島県生れ。本名、満寿二。中学時代は画家を志したが、長兄のすすめで志望を文学に変え、1917(大正6)年早大予科に進む。1929(昭和4)年「山椒魚」等で文壇に登場。1938年「ジョン万次郎漂流記」で直木賞を、1950年「本日休診」他により読売文学賞を、1966年には「黒い雨」で野間文芸賞を受けるなど、受賞多数。1966年、文化勲章受賞。

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