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ルポ川崎

磯部涼/著

935円(税込)

発売日:2021/04/26

  • 文庫

貧困、ヤクザ、殺し、薬物、そして夢――。注目の俊英による先鋭的ドキュメンタリー!

工業都市・川崎。過酷な住環境の中をヤクザが闊歩し、貧困が連鎖するこの街で、陰惨な中一殺害事件やドヤ街での火災、ヘイト・デモといった暗い事件が続くのは偶然ではない。しかし、熱狂を呼ぶスターとして巣立っていく若者もいる。ここは地獄か、夢の叶う街か――。負の連鎖を断ち切ろうとする人々の声に耳を傾け、日本の未来の縮図とも言える都市の姿を活写した刺激的ルポルタージュ!

目次
PROLOGUE
第1話 ディストピア・川崎サウスサイド
中一殺害事件
第2話 不良少年が生きる“地元”という監獄
BAD HOP
第3話 多文化地区の、路上の日常と闘いと祭り
ヘイト・デモ、「日本のまつり」
第4話 “流れ者”の街で交差する絶望と希望
C.R.A.C.KAWASAKI、桜本フェス
第5話 路上の闇に消えた“高校生RAP選手”
LIL MAN(ttwp)
第6話 不況の街を彩る工場地帯のレイヴ・パーティ
DK SOUND
第7話 スケーターの滑走が描くもうひとつの世界
ゴールドフィッシュ
INTERLUDE
川崎リバーズ・エッジ、あるいは対岸のリアリティ
第8話 ハスラーという生き方、ラッパーというあり方
A-THUG
第9話 川崎南北戦争を乗り越えた男たちのヒップホップ
FLY BOY RECORDS
第10話 在日コリアン・ラッパー、川崎に帰還す
FUNI(KP/MEWTANT HOMOSAPIENCE)
第11話 負の連鎖でもがく女たちの明日
君島かれん
第12話 競輪狂いが叫ぶ老いゆく街の歌
友川カズキ
第13話 困窮した子を救う多文化地区の避難所
ふれあい館
第14話 トップ・ダンサーが受け継ぐ母の想い
STUDIO S.W.A.G.
第15話 双子の不良が体現する川崎の痛みと未来
2WIN(T-Pablow、YZERR)
EPILOGUE
解説 望月優大

書誌情報

読み仮名 ルポカワサキ
シリーズ名 新潮文庫
装幀 細倉真弓/カバー写真、新潮社装幀室/デザイン
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
頁数 336ページ
ISBN 978-4-10-102841-5
C-CODE 0195
整理番号 い-139-1
ジャンル ノンフィクション
定価 935円

著者プロフィール

磯部涼

イソベ・リョウ

1978(昭和53)年生れ。音楽ライター。著書に『ヒーローはいつだって君をがっかりさせる』、『音楽が終わって、人生が始まる』、『遊びつかれた朝に』(九龍ジョーとの共著)、『ラップは何を映しているのか』(大和田俊之、吉田雅史との共著)、『ルポ川崎』、『令和元年のテロリズム』、編著などに『踊ってはいけない国、日本』、『踊ってはいけない国で、踊り続けるために』、『新しい音楽とことば』がある。

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