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藤十郎の恋・恩讐の彼方に

菊池寛/著

649円(税込)

発売日:1970/03/27

  • 文庫

殺してやりたいほど憎かったはずなのに。菊池寛の評価を決定づけた代表作10編を収録。〈“吉川英治”名義の菊池本人による貴重な解説付き〉

元禄期の名優坂田藤十郎の偽りの恋を描いた「藤十郎の恋」、耶馬渓にまつわる伝説を素材に、仇討ちをその非人間性のゆえに否定した「恩讐の彼方に」、ほか「忠直卿行状記」「入れ札」「俊寛」など、初期の作品中、歴史物の佳作10編を収める。著者は創作によって封建性の打破に努めたが、博覧多読の収穫である題材の広さと異色あるテーマはその作風の大きな特色をなしている。

目次
恩を返す話
忠直卿行状記
恩讐の彼方に
藤十郎の恋
ある恋の話
極楽

蘭学事始
入れ札
俊寬
注解 片山宏行
解説 吉川英治

書誌情報

読み仮名 トウジュウロウノコイオンシュウノカナタニ
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
頁数 384ページ
ISBN 978-4-10-102801-9
C-CODE 0193
整理番号 き-1-1
ジャンル 歴史・時代小説
定価 649円

著者プロフィール

菊池寛

キクチ・カン

(1888-1948)高松市生れ。1916(大正5)年、京大を卒業後、「時事新報」記者を勤めるかたわら、「恩讐の彼方に」等の短編小説を発表して、新進作家としての地位を確立した。さらに面白さと平易さを重視した新聞小説『真珠夫人』で、一躍、流行作家になった。その一方、鋭いジャーナリスト感覚から1923年、「文藝春秋」を創刊、文芸家協会会長等を務め、“文壇の大御所”と呼ばれた。

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