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東京の異界 渋谷円山町

本橋信宏/著

649円(税込)

発売日:2020/03/28

  • 文庫

芸者、風俗、東電OL事件……。渋谷で一番カオスなエリアを探訪するディープ・ルポ。

渋谷は「谷」である。谷底の渋谷駅からスクランブル交差点を渡って道玄坂をのぼり、坂道を右に折れると、そこは円山町。かつて都内有数の花街として栄えたこの街は、謎多きあの東電OL殺人事件の現場でもあった。街の生き字引や現役芸者、風俗店主らの肉声を採取し、事件の痕跡を辿る。色と欲の匂いに誘われて、路地と坂の迷宮を探訪するディープ・ルポ。『迷宮の花街 渋谷円山町』改題。

目次
プロローグ
第一章 花街の記憶
谷底の火葬場
円山料亭街のはじまり
森田芳光監督と円山町
万馬券で得た結婚資金
「きみを決して不幸にさせないから」
路地裏の恐怖
円山町の生き字引
第二章 円山芸者
円山芸者・鈴子姐さん
花柳界のしきたり
八十五歳のベテラン・小糸姐さん
芸者の岡惚れ
円山・花町・母の町
カミングアウトソングの時代
歌詞に秘められた思い
父の消息
NHK紅白歌合戦にて
第三章 丘の上のホテル街
美人ラブホテル評論家
円山町のラブホテルを制覇した男
A社長の豪快列伝
渋谷ホテル旅館組合にて
回らない回転ベッドの謎
ダムに沈んだ村からの移住者
コスプレパーティーに招かれて
第四章 風俗の街として
二十歳のヘルス嬢
渋谷発「電マ練習場」
円山町の母乳デリヘル
赤ちゃんをあやしながら
タバコと母乳
デブ専デリヘル
コンプレックスと優しさ
第五章 十八年目の東電OL事件
目撃者は語る
“学級委員コンプレックス”と“娼婦コンプレックス”
気鋭の女性エコノミスト
風俗ヒエラルキーの最底辺へ
「一回二千円」の謎
ゴビンダ論争
渋谷と巣鴨を結ぶ“点と線”
東電OLの恋人“X”
事件現場のアパートはいま
“X”の綴った手記
消えた“X”
東電OLを愛したもう一人の男
それぞれの東電OL
第六章 死と再生の街
「渋谷道頓堀劇場」の支配人
ストリップ劇場の今昔
デリヘル嬢のSOS
今は無きカツサンドの名店
渋谷の死と再生
エピローグ
文庫版あとがき
主な参考資料

書誌情報

読み仮名 トウキョウノイカイシブヤマルヤマチョウ
シリーズ名 新潮文庫
装幀 東良美季/カバー写真、新潮社装幀室/デザイン
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
頁数 320ページ
ISBN 978-4-10-101981-9
C-CODE 0195
整理番号 も-46-1
ジャンル 文学・評論
定価 649円

著者プロフィール

本橋信宏

モトハシ・ノブヒロ

1956(昭和31)年埼玉県生れ。ノンフィクション作家。早稲田大学政治経済学部卒業。ノンフィクション・小説・エッセイ・評論と幅広い活動を行う。2019(令和元)年、『全裸監督 村西とおる伝』がNetflixでドラマ化。世界190カ国に配信され、大ヒットを記録する。他に『東京の異界 渋谷円山町』『東京最後の異界 鶯谷』『歌舞伎町アンダーグラウンド』『高田馬場アンダーグラウンド』『新橋アンダーグラウンド』『東京裏23区』『裏本時代』『AV時代』『ベストセラー伝説』など著書多数。

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