風の万里 黎明の空〔上〕 かぜのばんり れいめいのそら
苦難を抱え、人はみなその運命に泣いていた。
陽子は王ゆえに葛藤し、少女たちは嫉妬と羨望に哭く。
――それぞれが希望に向かい旅立った先に待ち受ける運命とは......。
737円(税込) ISBN:978-4-10-124056-5
⾵の万⾥ 黎明の空〔下〕 かぜのばんり れいめいのそら
王は全ての希望と信じ、人々は立ち上がる!
圧政に苦しむ民たち、命を落とした子ども――
国の安寧と幸せは、必ずやこの手で!
781円(税込) ISBN:978-4-10-124057-2
主に舞台となる国
時代設定
蓬莱から迎えられた陽子が慶国の王として即位。『月の影 影の海』から約1年後の物語。
陽子
苦難を乗り越え、葛藤の末、玉座に就く。しかし、無能な女王が続いた慶国では、陽子に対する目は厳しい。新朝廷の中で信頼できる官吏がおらず、政に苦しんでいる。
大木 鈴
才国で下女として働いている少女。手酷く扱う主に苦しみ、今の境遇から抜け出したいと願っている。自分と同じく日本からの海客である陽子に強い興味を抱き――。
祥瓊
芳国の王の娘として裕福に育つが、謀反により両親を殺害される。その後仙籍を除され、市井で労働を強いられる。王宮と全く異なる生活に苦しんでいる。