北上次郎さん(評論家)
私たちが忘れていたことが、ここにある。人が人として生きる上の本分とは何か。
信義とは何か。人を信じるとは何か。
そういう太いテーマがこのシリーズの底に力強く流れている。
羽海野チカさん(漫画家)
あぁ、大好きな十二国記......
今年は"十二国記祭り"! すずしい部屋で、移動の電車で、あの世界に浸るのだ!!
陽子たちの"生きる力"にどれだけ励まされただろう。どれだけ勇気づけられただろう。
私達が想像し得ないほどに苦しみ悩み、時には絶望しかけても、彼女たちは明日を諦めない。彼女たちの美しさに焦がれるのは当たり前じゃないだろうか。いくつになっても、この熱は冷めそうにない。
宮脇書店 本店 藤村結香さん
そう、勇気が湧くんです。とてつもなく。
何度も何度も倒れるくせに立ち上がる人を見て、一度倒れたくらいで起き上がらない自分は何なんだ!!? って、活を入れられるんです。必ず最後のページで身震いします。エネルギーがチャージされていくような身震いです。
それが私の「十二国記」です。
TSUTAYA中万々店 山中由貴さん
もし人生が二つあるなら、もう一つの人生で最初に読みたいのは『魔性の子』。
泰麒を取り巻く人々の物語です。人間の救いようのない弱さ醜さ、それ故の絶望的孤独を描いて、身を切られるような共感を呼びます。
まだ十二国記を読んでいない方は是非、読んでほしいです(まだ読んでいない物語を持つあなたが羨ましい)。この熱をあなたと共有したい。
紀伊國屋書店 イトーヨーカドー木場店 瀬川さん
少ない言葉だけどすとんと心に入ってくる言葉の塊。何度これらの言葉に助けられたか......人生の教科書です。
心が震える。そんな物語に一生に何回出会えるんでしょうか? この十二国記がその1回になることを保証します!!
紀伊國屋書店 広島店 岡本なをこさん
こんなにドキドキした小説は十二国記がはじめてでした。
単なるファンタジーじゃありません。
上質な歴史大河を読んでいるような体験ができます。
十二国記の新作を売るために、書店員になりました。
啓文堂書店 府中本店 久富咲紀さん
「十二国記」は私の二十年来の愛読書です。初めて読んだあの日から、心のどこかが十二国記の中から戻って来られていないような気がしています。そのくらい一度読めば引き込まれます。
次巻が出るのを何年でも待つつもりでしたが、なんと今年新刊が! 生きてて良かった。十二国記に出会えて幸せです。
未来屋書店 高崎店 多胡美紀さん
どこかここではない場所に行ってしまいたい。
不登校になり、自分に自信が持てず、そんなことばかり考えていた10代のころ、この物語に出会い、夢中になって読みふけりました。
人の顔色を窺い、卑屈だった主人公が、そのような厳しい世界で重く苦しい経験をつみ、他者とかかわっていくことで次第に凜とした少女へと変わっていく。その勇ましい姿は後ろをむいていた自分を、どんなに鼓舞したことか。
あなたの人生を変えるかもしれない、そんなシリーズだと思っています。
ジュンク堂書店 福岡店 彌益陽子さん
読んでしまったら、この世界の魅力から逃れることが出来ない。
まるでこの世界は実在して、今、この瞬間も十二国記の人々が生活し、新しい物語を紡いでいると錯覚してしまいそうになる。
丸善 岐阜店 大野久美子さん
各巻の主人公たちの苦悩や哀しみ、理想や希望が物語の各所にちりばめられていて、何度も何度も読み返してしまう魅力にあふれているシリーズだと思います。
何より各巻のラストがいつも希望につながっているところが一番好きです。
岩瀬書店 富久山店