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【特集】平成29年回顧
話題の人の「独白録」

新潮45 2017年12月号

(毎月18日発売)

897円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2017/11/17

発売日 2017/11/17
JANコード 4910049371275
定価 897円(税込)

【特集】平成29年回顧
話題の人の「独白録」


「小池百合子」との511日/若狭勝
なぜ私は選挙に勝てたか/山尾志桜里
◆野際陽子さんの逝き方を見習いたい/石坂浩二
ベストセラー。何がめでたい/佐藤愛子
◆世界のすべては古代ローマに通じる/ヤマザキマリ
 イタリア共和国星勲章コンメンダトーレを受章して
私のヨーガ生活と離婚/片岡鶴太郎
◆土俵の神様が味方してくれた/日馬富士公平
◆一塁へのヘッドスライディングはもうやりません/京田陽太

赤ちゃんパンダ誕生のあとさき/金子美香子
【特集】中国・韓国に土下座する「地方創生」

[中国編]
中国資本が買い叩いた夕張市の“虎の子”資産/上條昌史
 中国人客を崇め奉るクルーズ船誘致合戦

[韓国編]
もう対馬は韓国なしではやっていけない/平野秀樹

いつまで続く「猫ブーム」/風樹茂
「女子プロ野球」を知っていますか?/布施鋼治
[座間9遺体事件]
私はこうして「首吊り士」から逃れた/新潮45編集部[編]
「米朝開戦」これだけの理由/村上政俊
妻たちが語り継ぐシベリア抑留/山崎まゆみ
大型美術展に騙されるな!/山内宏泰
原発立地地域の声/小田嶋隆
【好評連載】
一発屋芸人列伝/髭男爵 山田ルイ53世
 〈最終回〉髭男爵
◆プライベート・プレスの物語/山田真吾
 〈最終回〉創業と倒産のロンド
◆ドキュメント のらねこ風俗嬢/インベカヲリ★
 〈最終回〉苦しみを味わう旅の終わり

◆めくるめくパワースポット/高橋秀実
 〈12〉優しいピラミッド
100歳の肖像/歌代幸子
 〈6〉児童文学者 森比左志
◆平成になじめない
 〈11〉舌の上では人は平等

【歴史巨編!】プリニウス 第44回/ヤマザキマリ+とり・みき
Δ(デルタ)/杉山隆男
【第9回】近未来の危機を描く迫真のシミュレーション小説
トリロー 三木鶏郎と昭和「冗談」史/泉麻人
〈7〉1946年、ラジオデビュー
形影譚/河谷史夫
〈7〉信夫韓一郎とむのたけじ
だからあれほど言ったのに/適菜収
〈18〉痛い目に遭ってもわからない日本人
昭和史の人間学/保阪正康
〈20〉百代の過客
江藤淳は甦える/平山周吉
〈29〉日米架け橋の「優等生」か「反逆児」か
水戸学の世界地図/片山杜秀
〈29〉江戸の“鎖国”と水戸の“鎖国”
反・幸福論/佐伯啓思
〈80〉『往生要集』に見る地獄の情景
【達人対談】国際標準となった奇跡の「年縞」
古気候学の達人 中川毅 vs. ビートたけし
◆[表紙イラスト]シルビア・クリステル/信濃八太郎
◆[扉]表紙のひと シルビア・クリステル
◆TOKYO2017
 渋谷(写真 広瀬達郎)
◆時代の標本 松田コレクションの世界
 〈最終回〉李香蘭 二つの祖国
◆猫ブームで人気!?
 「ぶさにゃん」たち
◆[巻頭随筆]風が時間を/徳岡孝夫
◆人間関係愚痴話/曽野綾子
◆謎解きナンバリング/佐藤健太郎
 〈12〉ウルトラマンの故郷「M78星雲」
◆スポーツ指導者たちの「人を育てる」流儀/黒井克行
 〈18〉北島忠治の「前へ」

■Review■
・BOOK
・CINEMA
・EXHIBITION
・TV Peeper|村上和彦
・INTERVIEW|大野裕之
掌のうた
・短歌|選・解説 三枝昂之
・俳句|選・解説 小澤實

最新号PICK UP

【特集】平成29年回顧 話題の人の「独白録」
「小池百合子」との511日
若狭勝

思えばこの1年余り、政局の中心には常に小池百合子都知事の姿があった。そんな彼女を陰に陽に支え続けた「参謀」が、いま、全てを語り尽くす。

【特集】平成29年回顧 話題の人の「独白録」
土俵の神様が見方してくれた
日馬富士公平

稀勢の里関優勝で幕を開け、4横綱時代を迎えた大相撲だが、9月の九州場所では3横綱が休場する異常事態。最後の砦として土俵に立ち続けた「一人横綱」の心境とは。

[座間9遺体事件]
私はこうして「首吊り士」から逃れた
新潮45編集部[編]

年若い女たちは次々とこの男の部屋に足を踏み入れ、二度と帰ることはなかった。同棲を約束しながら九死に一生を得た女性が明かす、稀代の殺人鬼の素顔――。

【特集】中国・韓国に土下座する「地方創生」

「お客様は神様」とは言うが、果たして中国や韓国のお客様もそうか。国がまともに対応しないから、開き直った「地方」はこんな有り様である。

この号の誌面

編集長から

ひと足早い平成29年回顧

 年末が近づくと、どの年も今年はいろいろあったなと思うけれど、今年はそうした思いが格別な年かもしれない。金正男暗殺に相次ぐ北朝鮮のミサイル発射と核実験、自民党圧勝の衆議院選に座間9遺体事件、そしてトランプの来日と、いまも連日、大きな話題が続いている。
 今月号は、時代を映すような出来事の当事者たちにお話をうかがった。若狭勝、山尾志桜里、石坂浩二、佐藤愛子、ヤマザキマリ、片岡鶴太郎、日馬富士公平、京田陽太、そして上野動物園の金子美香子の各氏である。こうして見ると、混迷する政治はもちろん、高齢化社会のありさまや晩年の生き方、女性の活躍など、いまを体現した人が並ぶ。一年を振り返るとともに、どんな時代を生きているかを実感させられる。
 もうひとつ、「中国・韓国に土下座する『地方創生』」という特集も組んだ。国が見捨てた地方がどうなったか。これまた、今の日本の地方を映すレポートである。 (編集長・若杉良作)

新潮45編集長 若杉良作(「波」2017年12月号より)

バックナンバー

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雑誌から生まれた本

新潮45とは?

「新潮45」の創刊は1982(昭和57)年3月で、創刊当初は「新潮45+」(シンチョウヨンジュウゴプラス)という誌名でした。その名の示すとおり、もともとは45歳以上の中高年層を読者対象に想定した雑誌であり、新潮社にとっては初の総合雑誌への挑戦でもありました。
 3年後の1985年より「+」が取れて、誌名は現在の「新潮45」に変わります。内容も「日記と伝記」を軸にした新たな教養雑誌へとリニューアル。以来、その時々の編集部の方針によってノンフィクションや事件への志向が強まったり、独自の言論に力点を置いたり、誌面は変わり続けてきました。
 しかし、一つだけ変わらない「芯」のようなものがこの雑誌にはあります。
 それは「人の生き死に」について考えるということです。
 扱うテーマや素材は、政治経済から殺人事件、芸能スキャンダルやスポーツ・ドキュメントに至るまで多岐にわたります。叙述の仕方も、論考あり、エッセイあり、重厚なノンフィクションありとさまざまです。けれども雑誌の真ん中には、尽きることのない「人間への関心」がある。
これからも「新潮45」は変わり続けるでしょう。時代に向き合いながら、新しいテーマに挑み、表現の幅も広がっていく。しかし、その「芯」の部分は変わりません。ネットの時代になっても、いやネットの時代だからこそ、「新潮45」は「人間」を書き続けていきます。

 ちょっと危険で、深くて、スリリング。
 死角を突き、誰も言わないことを言い、人の生き死にを考える。
 一度読むとクセになるような「毒にも薬にもなる雑誌」。
 
「新潮45」はそんな雑誌であり続けたいと思っています。

雑誌主催・共催・発表誌の文学賞