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【特集】まやかしの政治ショー

新潮45 2017年11月号

(毎月18日発売)

897円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2017/10/18

発売日 2017/10/18
JANコード 4910049371176
定価 897円(税込)

【特集】まやかしの政治ショー
空っぽの独裁者「小池百合子」/適菜収

衆議院だけじゃない、参議院も知事も
落選させたい政治家13人

[衆議院編]
◆「イケてる女」自意識から降りられない「山尾志桜里」/山口真由
◆過大評価を真に受けてどうする「稲田朋美」/古谷経衡
◆民進党解党の発火点は「野田佳彦」/東谷暁
◆「菅直人」は消費期限も切れている/大江舜
◆『日本改造計画』は何だったのか「小沢一郎」/永栄潔
◆ちゃっかり復活「小渕優子」は反省したのか/林操
◆小池からもダメ出し「若狭勝」/小田嶋隆
◆「安倍晋三」はCランクの首相である/保阪正康

[参議院編]
◆二重国籍だったなら禊をしろ「蓮舫」/八幡和郎
◆やっぱり「今井絵理子」に政治家はムリ/フィフィ
◆政治家を辞めて尼さん論客になれ「福島瑞穂」/角田朋子

[知事編]
◆大阪府議会の破壊者「松井一郎」/薬師院仁志
◆沖縄経済の自立を阻む「翁長雄志」/篠原章

|番外編|生き恥をさらして生き延びよ「豊田真由子」/東谷暁

【緊急寄稿】
さらば「都民ファーストの会」/音喜多駿

いまの教育制度ではノーベル賞が取れなくなる/藤原正彦
一億総裁判員化する「ニッポンの不倫」/武田徹
ネットに跋扈する「繊細チンピラ」/唐沢俊一
【独占手記】
私と北朝鮮と生前葬/アントニオ猪木
【特集】北朝鮮の方程式
◆いつまで「開戦前夜」は続くか/李相哲
◆プーチンと文在寅の呆れた「太陽政策」/べ・ヨンホン
◆アメリカからやってきた「日本核保有論」/川上高司

愚かなる国交省謹製
「外資向け国土売却マニュアル」/宮本雅史

「エイリアン」を演じたのは私です
ハリウッドで活躍する日本人スタントマンの独白/浅谷康
『わろてんか』のモデル 吉本せいの実像/矢野誠一
《好評連載》
◆明日も汽車の中で眠る/下川裕治
 [最終回]世界5路線3万キロ 酔狂な旅が明日終わる
◆こんにちの「田舎選挙」/常井健一
コンビニ店員を当選させた「農協のドン」の執念
 〈6〉北海道河西郡中札内村長選
◆一発屋芸人列伝/髭男爵 山田ルイ53世
 〈9〉キンタロー。
【歴史巨編!】プリニウス 第43回/ヤマザキマリ+とり・みき
◆Δ(デルタ)/杉山隆男
【第8回】近未来の危機を描く迫真のシミュレーション小説
◆トリロー 三木鶏郎と昭和「冗談」史/泉麻人
 〈6〉雷とアプレゲール
◆形影譚/河谷史夫
 〈6〉西條八十と金子みすゞ
◆100歳の肖像/歌代幸子
 〈5〉浅草神社奉賛会会長 鈴木秋雄
◆めくるめくパワースポット/高橋秀実
 〈11〉石に願いを
◆ドキュメント|のらねこ風俗嬢/インベカヲリ★
 〈11〉原爆ドームのそばで
◆昭和史の人間学/保阪正康
 〈19〉人の操もかくてこそ
◆江藤淳は甦える/平山周吉
 〈28〉小林秀雄との対決、アメリカでの「仮死」
◆水戸学の世界地図/片山杜秀
 〈28〉目には目を! 奇巧には奇巧を!
◆反・幸福論/佐伯啓思
 〈79〉トルストイの死生観
【達人対談】絶対音感は有害だ 絶対音感研究の達人 宮崎謙一 vs. ビートたけし
◆[表紙イラスト]オードリー・ヘップバーン/信濃八太郎
◆[扉]表紙のひと オードリー・ヘップバーン
◆TOKYO2017
 新品川(写真 広瀬達郎)
◆時代の標本 松田コレクションの世界
 〈11〉発禁本 享楽の時代
◆明日も汽車の中で眠る
 [最終回]世界5路線3万キロ 酔狂な旅が明日終わる
◆[巻頭随筆]風が時間を/徳岡孝夫
◆謎解きナンバリング/佐藤健太郎
 〈11〉消えるナンバースクール
◆スポーツ指導者たちの「人を育てる」流儀/黒井克行
 〈17〉井上真吾の「できるまでやる」
◆プライベート・プレスの物語/山田真吾
 〈11〉“書狼”と呼ばれた男
◆平成になじめない/島村洋子
 〈10〉人の数だけ恋はある

■Review■
・BOOK
・CINEMA
・EXHIBITION
・TV Peeper|村上和彦
掌のうた
・短歌|選・解説 三枝昂之
・俳句|選・解説 小澤實

最新号PICK UP

【特集】まやかしの政治ショー

この一か月ほどのバカ騒ぎにはあきれ果てた。保身に走り、昨日と違うことを主張しても恬として恥じない。その厚顔、そのあさましさ。いま、政治家の信念や矜恃はいったいどこにある?

【特集】北朝鮮の方程式

米朝の睨み合いが続く中、米国内では核容認論が高まりを見せている。一方、朝鮮半島では中国に代わってロシアが存在感を強め、韓国は制裁破りの人道支援に乗り出した。複雑に絡み合う北朝鮮情勢を読み解く。

いまの教育制度ではノーベル賞が取れなくなる
藤原正彦

非正規雇用の若手研究者が激増し、日本の科学技術力の低下に歯止めがかからない。科学をおろそかにすればノーベル賞受賞はおろか、日本全体が衰退していく。

この号の誌面

編集長から

まやかしの政治ショー

 これほど政治家の本性が顕わになった選挙も珍しいのではないか。当選のためには昨日までの思想信条は捨て去り、人気政治家の「股くぐり」も平気でする。政党も、潰したり、くっついたり、選挙協力で連携したりと、どこにも節操がない。
 傍からどのように見えているか、まったく気にしていないのである。懲りずに立候補した醜聞議員だけでなく、恥という観念がないのかもしれない。
 今月は「まやかしの政治ショー」という特集を組んだ。適菜収氏の「空っぽの独裁者『小池百合子』」は、数多ある小池論の中でも白眉と言える論考である。また、知事選から小池氏を応援してきた音喜多駿都議会議員の決別の辞「さらば『都民ファースト』」も衝撃的な内容だ。そして衆議院だけでなく参議院や知事からも人選して「落選させたい政治家13人」を取り上げた。
 それにしても代議士を「選良」と呼んだのはいつの時代のことだろう。少なくとも今の時代ではない。

新潮45編集長 若杉良作(「波」2017年11月号より)

バックナンバー

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雑誌から生まれた本

新潮45とは?

「新潮45」の創刊は1982(昭和57)年3月で、創刊当初は「新潮45+」(シンチョウヨンジュウゴプラス)という誌名でした。その名の示すとおり、もともとは45歳以上の中高年層を読者対象に想定した雑誌であり、新潮社にとっては初の総合雑誌への挑戦でもありました。
 3年後の1985年より「+」が取れて、誌名は現在の「新潮45」に変わります。内容も「日記と伝記」を軸にした新たな教養雑誌へとリニューアル。以来、その時々の編集部の方針によってノンフィクションや事件への志向が強まったり、独自の言論に力点を置いたり、誌面は変わり続けてきました。
 しかし、一つだけ変わらない「芯」のようなものがこの雑誌にはあります。
 それは「人の生き死に」について考えるということです。
 扱うテーマや素材は、政治経済から殺人事件、芸能スキャンダルやスポーツ・ドキュメントに至るまで多岐にわたります。叙述の仕方も、論考あり、エッセイあり、重厚なノンフィクションありとさまざまです。けれども雑誌の真ん中には、尽きることのない「人間への関心」がある。
これからも「新潮45」は変わり続けるでしょう。時代に向き合いながら、新しいテーマに挑み、表現の幅も広がっていく。しかし、その「芯」の部分は変わりません。ネットの時代になっても、いやネットの時代だからこそ、「新潮45」は「人間」を書き続けていきます。

 ちょっと危険で、深くて、スリリング。
 死角を突き、誰も言わないことを言い、人の生き死にを考える。
 一度読むとクセになるような「毒にも薬にもなる雑誌」。
 
「新潮45」はそんな雑誌であり続けたいと思っています。

雑誌主催・共催・発表誌の文学賞