ホーム > 雑誌 > 雑誌詳細:新潮45 > 雑誌詳細:新潮45 2017年4月号

【台湾・中国現地取材】
蓮舫「二重国籍」のファミリーヒストリー 高橋政陽

新潮45 2017年4月号

(毎月18日発売)

897円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2017/03/18

発売日 2017/03/18
JANコード 4910049370476
定価 897円(税込)

【台湾・中国現地取材】
蓮舫「二重国籍」のファミリーヒストリー/高橋政陽

 台湾生まれの祖母・陳杏村は、占領下の上海で日本軍の協力者となり、戦後は台湾に逃れて日台をつなぐ政商となった――民進党代表、二重国籍の原点。

【学校前張込み記者レポート】
激ヤセ「愛子さま」の一年/佐藤あさ子

 宮内庁が公開した愛子さまの痩せ細った姿が痛々しい。摂食障害を疑う声もある。一体何が起きているのか。

◆幸福の科学 その「洗脳力」の研究/藤倉善郎

◆今度は助からなかった「金正男」暗殺秘史/ベ・ヨンホン

◆日本人駐在員「台湾」破滅行/岩井志麻子

34ヶ所メッタ刺し
 小金井ストーカー事件

 いまも消えていない「狂った恋情」/高橋ユキ


【特集】トランプ時代の「世直し」大暴論

いまから悠仁さまの「お妃探し」を/八幡和郎

◆「人生二度結婚特区」を導入せよ/神室杢蔵

◆「セクハラ」で社会はおかしくなった/杉田水脈

そろそろやめたらどうか「パラリンピック」/適菜収

◆日本も国境に「壁」を作れ/加地伸行

「非核三原則」を捨て、北朝鮮との「国交回復」を/三浦瑠麗

◆ニッポン「分国」のすすめ/永栄潔

◆間違えたら腹を切れ「経済学者」/東谷暁

「天下り」がなぜ悪い/米田建三

◆「聖職者」は「性職者」と思え/樫原米紀


シャープの技術者はいま何をしているか
 日本のもの作りDNAの行方/大西康之

切るか切らざるか 前立腺ガン/大江舜

◆極めてまっとう トランプの「二国間」外交/村上政俊

北朝鮮が中国に売った「日本海」漁場/山田吉彦

◆鳥取で発掘された木片の「飛鳥美人」/百橋明穂

◆「ゴルゴ13」が本当にいる世界/小田嶋隆

◆日帰り弾丸出張が楽しくなる
京都・美味しい「ひとり飯」/加藤惠子

《『「働き方」の教科書』文庫化記念対談》
「年齢フリー時代」の仕事と働き方/出口治明×朝井リョウ

〈好評連載〉

◆明日も汽車の中で眠る/下川裕治
 〈4〉雲上の仏界(チベット)へと昇った5000キロの旅

◆ドキュメント|のらねこ風俗嬢/インベ★カヲリ
 〈4〉生まれ育った街で

◆めくるめくパワースポット/高橋秀実
 〈4〉方向音痴でも風水師になれます

【新連載】近未来の危機を描く迫真のシミュレーション小説
Δ(デルタ)/杉山隆男

【歴史巨編!】
プリニウス 第37回/ヤマザキマリ とり・みき

◆うそつき 野坂昭如との日々泣き笑い/野坂暘子
 〈14〉神田川は花筏

◆昭和史の人間学/保阪正康
 〈12〉人性の正しい姿

◆だからあれほど言ったのに/適菜収
 〈12〉ピンからキリまで愛国ゴッコのお仲間たち

江藤淳は甦える/平山周吉
 〈21〉埴谷雄高と井筒俊彦に導かれ

◆日本のビョーキ/里見清一
 〈48〉「嫌う」人と「嫌われたくない」人

◆水戸学の世界地図/片山杜秀
 〈21〉富士山と牛肉

◆反・幸福論/佐伯啓思
 〈73〉カール・ポランニーの経済学

【達人対談】ワクワク感を盛り上げる指導
箱根駅伝の達人/原晋vs.ビートたけし

◆[表紙イラスト]モハメド・アリ/信濃八太郎
◆[扉]表紙のひと モハメド・アリ

◆TOKYO2017
下北沢駅(写真 広瀬達郎)

◆時代の標本 松田コレクションの世界〈4〉
東洋初の地下鉄誕生

◆明日も汽車の中で眠る〈4〉
雲上の仏界(チベット)へと昇った5000キロの旅

◆[巻頭随筆]風が時間を/徳岡孝夫

◆人間関係愚痴話/曽野綾子

◆謎解きナンバリング/佐藤健太郎
 〈4〉郵便番号事始

◆プライベート・プレスの物語/山田真吾
 〈4〉乱歩の弟・平井通と真珠社

◆平成になじめない/島村洋子
 〈4〉事件の舞台はここだった

◆スポーツ指導者たちの「人を育てる」流儀/黒井克行
 〈11〉根本陸夫の人脈情報力

■Review■
・BOOK
・CINEMA
・EXHIBITION
・TV Peeper|村上和彦
・INTERVIEW|坂爪真吾
掌のうた
・短歌|選・解説 三枝昂之
・俳句|選・解説 小澤實

最新号PICK UP

【台湾・中国現地取材】
蓮舫「二重国籍」のファミリーヒストリー/高橋政陽

台湾生まれの祖母・陳杏村は、占領下の上海で日本軍の協力者となり、戦後は台湾に逃れて日台をつなぐ政商となった――民進党代表、二重国籍の原点。

【学校前張込み記者レポート】
激ヤセ「愛子さま」の一年/佐藤あさ子

宮内庁が公開した愛子さまの痩せ細った姿が痛々しい。摂食障害を疑う声もある。一体何が起きているのか。皇室取材記者が愛子さまの1年を振り返ってみる。

【特集】トランプ時代の「世直し」大暴論

暴論も実現する時代がやってきた。お利口さんの正論は、お利口さんの利益にしかならないから、もう愛想を尽かされた。真面目な暴論で世の中を変えよう。

この号の誌面

編集長から

女傑の血

 平穏な世の中ではただの迷惑な人でしかないが、戦争など混乱の時代となれば、そのはみ出た過剰な部分が生きて大きな活躍をする――そんな人間の類型があるなら、民進党代表・蓮舫の祖母はまさしくそれだろう。女傑、マフィア、そしてスパイとも呼ばれる彼女は、日本統治下の台湾で医師夫人となるが夫に先立たれ、日本留学を経てまず服飾デザイナーとして知られた。その後、占領下の上海に渡り日本軍の協力者となって煙草の専売で一財産をなし、戦後は逮捕されるも台湾に逃れて日台をつなぐ政商となった、という。
 高橋政陽氏の「蓮舫『二重国籍』のファミリーヒストリー」は、台湾や中国の現地取材をして、数多くの資料を掘り起し、彼女の軌跡を詳しく描き出す。これを読むと、利権にどっぷりつかった一族という点でも、取り巻く人間関係という点でも、蓮舫は本来、自民党的な人なのだとわかる。それがいま野党第一党の代表とは。波瀾を求める血が野党を選ばせたということか。

新潮45編集長 若杉良作(「波」2017年4月号より)

バックナンバー

雑誌バックナンバーの販売は「発売号」と「その前の号」のみとなります。ご了承ください。

雑誌から生まれた本

新潮45とは?

「新潮45」の創刊は1982(昭和57)年3月で、創刊当初は「新潮45+」(シンチョウヨンジュウゴプラス)という誌名でした。その名の示すとおり、もともとは45歳以上の中高年層を読者対象に想定した雑誌であり、新潮社にとっては初の総合雑誌への挑戦でもありました。
 3年後の1985年より「+」が取れて、誌名は現在の「新潮45」に変わります。内容も「日記と伝記」を軸にした新たな教養雑誌へとリニューアル。以来、その時々の編集部の方針によってノンフィクションや事件への志向が強まったり、独自の言論に力点を置いたり、誌面は変わり続けてきました。
 しかし、一つだけ変わらない「芯」のようなものがこの雑誌にはあります。
 それは「人の生き死に」について考えるということです。
 扱うテーマや素材は、政治経済から殺人事件、芸能スキャンダルやスポーツ・ドキュメントに至るまで多岐にわたります。叙述の仕方も、論考あり、エッセイあり、重厚なノンフィクションありとさまざまです。けれども雑誌の真ん中には、尽きることのない「人間への関心」がある。
これからも「新潮45」は変わり続けるでしょう。時代に向き合いながら、新しいテーマに挑み、表現の幅も広がっていく。しかし、その「芯」の部分は変わりません。ネットの時代になっても、いやネットの時代だからこそ、「新潮45」は「人間」を書き続けていきます。

 ちょっと危険で、深くて、スリリング。
 死角を突き、誰も言わないことを言い、人の生き死にを考える。
 一度読むとクセになるような「毒にも薬にもなる雑誌」。
 
「新潮45」はそんな雑誌であり続けたいと思っています。

雑誌主催・共催・発表誌の文学賞