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小林秀雄と人生を読む夕べ【その8】文学を読むIV:「西行」(第1回/全6回)

小林秀雄の主要な作品を順次取り上げ、小林秀雄とともに人生を味わっていく集いです。連続講座ですが、毎回1編ずつとりあげますので、1回だけのご参加も大歓迎です。

小林秀雄と人生を読む夕べ【その8】文学を読むIV:「西行」(第1回/全6回)

 日本の近代批評の創始者・確立者として大きな足跡を残した小林秀雄は、深い思索と気風(きっぷ)のよい文章で、人生の教師としても仰がれ慕われました。その小林秀雄の主要な作品を順次取り上げ、小林秀雄とともに人生を読み味わっていく集いです。
 ご案内は、編集担当者として小林秀雄にじかに接していた新潮社の元編集者、池田雅延です。
 前半50分は各回の対象作品について池田氏がお話しします。後半40分は出席者全員での茶話会とし、池田氏が質問にお答えしたりしながら小林秀雄をより身近に感じるひとときを過ごします。

 講座「小林秀雄と人生を読む夕べ」、4月から始まるシリーズは<文学を読むIV>です。小林氏の批評活動は、文学に始まって音楽、絵画、骨董、歴史、哲学、学問……と多岐にわたりましたが、根幹には常に文学がありました。小林氏にあって「文学」とは、私たち人間にとって生きるとは何か、どういうことか、そこをどこまでも考えぬこうとする世界であり、音楽も絵画も歴史も哲学も、同様にすべてこの一点に発してこの一点に還ってくるからです。今回はその「文学」のなかでも、とりわけ広く知られて親しまれた作品・作者を読んでいきます。
 4月19日開催の第1回は「西行」です。西行は、平安末期から鎌倉初期にかけての歌人で、歌集に「山家集」があり、最晩年に詠んだ「願はくは花の下にて春死なむ そのきさらぎの望月のころ」は特によく知られていますが、勅撰集の「新古今和歌集」にも最多の94首が採られているという大歌人です。
 しかし小林氏は、西行に大歌人の顔ではなく、空前と言ってよい内省家の顔を見ていきます。西行にはまず自分の心に疼きがあり、その疼きの内省がそのまま放胆な歌となって表れた、いかにして歌を作ろうかという悩みに身も細る想いをしていた当時の歌壇に、いかにして己れを知ろうかというほとんど歌にもならぬ悩みを提げて西行は登場したのだと言って、西行の心の疼きを繊細に感じ取っていきます。西行が、現代の私たちの間でも人気の高い理由がよくわかります。

開催日時 2018年4月19日(木) 18:50〜20:30(受付開始18:30)
会場 la kagu(ラカグ)2F レクチャースペースsoko  東京都新宿区矢来町67
(東京メトロ東西線神楽坂駅矢来口出てすぐ)
問い合わせ先 新潮社ラカグ室
fax:03-3266-7185 E-mail:sokoinfo@shinchosha.co.jp
URL 詳細はこちらをご覧ください。
備考 〈チケット〉
■15,000円/全6回通しチケット(茶菓つき)
■3,000円/第1回チケット(茶菓つき)
■2,800円/第1回神楽坂ブッククラブ会員限定(茶菓つき)(茶菓つき)

☆8月(第2木曜日)を除き、いずれも第3木曜日、時間は午後6時50分~8時30分を予定していますが、やむを得ぬ事情で変更する可能性があることをご了承ください。

※購入されたチケットは理由の如何を問わず、取替・変更・キャンセルはできません。ご了承ください。
※開場は開演の20分前です。