ホーム > 書籍詳細:神武天皇vs.卑弥呼―ヤマト建国を推理する―

「縄文ネットワーク」と「海の民」の正体とは?
驚きの日本古代史。

神武天皇vs.卑弥呼―ヤマト建国を推理する―

関裕二/著

778円(税込)

本の仕様

発売日:2018/04/16

読み仮名 ジンムテンノウバーサスヒミコヤマトケンコクヲスイリスル
シリーズ名 新潮新書
装幀 新潮社装幀室/デザイン
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 190ページ
ISBN 978-4-10-610763-4
C-CODE 0221
整理番号 763
ジャンル 歴史・地理
定価 778円
電子書籍 価格 778円
電子書籍 配信開始日 2018/04/20

神武天皇、卑弥呼、神功皇后……。実在したのか定かでない人々のことをあれこれ考えて何になる、と思うなかれ。古代史の常識は遺跡の発掘など考古学の進展により日々改められており、その常識に沿って『日本書紀』を虚心坦懐に読んでみると、様々な謎が解けてくる。縄文時代から脈々と築かれたネットワークを司り、ヤマト建国の背後で暗躍した海の民の存在とは? 歴史作家・関裕二が問う驚きの日本古代史。

著者プロフィール

関裕二 セキ・ユウジ

1959(昭和34)年、千葉県柏市生まれ。歴史作家。仏教美術に魅せられ奈良に通いつめ、独学で日本古代史を研究。『藤原氏の正体』『蘇我氏の正体』『物部氏の正体』『古代史 50の秘密』『台与の正体』『東大寺の暗号』「古代史謎解き紀行」シリーズなど著書多数。

目次

はじめに
第一章 ヤマト建国三つの奇跡
なぜか『日本書紀』で無視された重要地域/一気に収まった泥沼の動乱/弥生人は好戦的だった/出遅れた先進地帯・北部九州/なぜヤマトに鉄器が流れてこなかったのか/王は強い権力を与えられなかった?/吉備・出雲以東の「銅鐸文化圏」の動き
第二章 纒向ではなく橿原に陣取った神武の謎
二人の初代王の謎/神武天皇の宮の位置はきわめて不自然/橿原に集まったのは九州の「海の民」/崇神と神武は同時代人か/大物主神の子・大田田根子と神武の類似点/『隋書』にも記されたヤマトの統治システム/日本人はどのようにして崇る神を鎮めてきたのか/巫女は色仕掛けで神を鎮める?/ヤマトの王は祭司王だが主役ではない
第三章 奴国の末裔・阿曇氏と天皇家の秘密
海神の謎に分け入る/神武の祖母の神話/ほとんど知られていない阿曇氏の活躍/海人の「統率者」に任じられていた阿曇氏/海の民の痕跡は歴史と地理に/神功皇后と阿曇氏のつながり/対馬の不思議な伝承
第四章 縄文から続く海人の歴史とその正体
「倭の海人」への評価を示す「新羅本紀」/倭の海人は中国南部の越人?/倭の海人のルーツを探る/対馬が「日本列島側だった」ことの意味/「縄文の常識」を覆した上野原遺跡/縄文文化は南部九州から各地に伝播した?/鬼界カルデラの大噴火から逃れる人たち/「倭の海人」とスンダランドの関係/技術力ゆえに拉致された海人たち/渡来人が縄文人を駆逐したわけではない/対馬の海人は縄文人の末裔/南部九州と隼人と天皇
第五章 神功皇后と卑弥呼、台与
ヤマト建国の主体は本当に稲作民か?/繁栄を誇った奴国と伊都国/誰が弥生時代後期をリードしていたのか/奴国と伊都国が争い漁夫の利を得た邪馬台国/ヤマト建国の時代に没落していた奴国/『日本書紀』記述のネックになった「魏志倭人伝」/天皇軍と奴国は手を結んでいた/神功皇后「六年の逗留」の深い意味/本居宣長の「邪馬台国偽僭説」/魏に海の民の神宝・ヒスイを贈った台与
第六章 神武天皇と南部九州
最後の謎/ヤマトに裏切られた台与の恨み/志賀島の金印から浮かび上がってくること/金銀錯嵌珠龍文鉄鏡が土に埋められた意味/なぜ神功皇后は南に逃げたのか/縄文の海人のネットワークに守られた王権
おわりに
参考文献

担当編集者のひとこと

日本古代史を楽しむためのヒント

 日本古代史に精通する学者さんは我が国にたくさんいますが、その学者さんたちが、我が国の建国のいきさつについて、確固たる定説を提示できているわけではありません。というか、いまだにわからないことだらけ、というのが実情です。
 なぜこんなことになっているのか、歴史作家の関裕二さんは、理由を3つ挙げます。第1に、考古学と文献学が垣根を築いて、お互いの領域、専門分野に足を踏み入れようとしないこと。縦割りの弊害ですね。第2に、学問がタコツボ化した挙句、総合的な解釈が一部の長老学者に委ねられていること。これでは、なかなか新しい発想は生まれません。そして第3は、邪馬台国論争に拘泥しすぎたこと。本当に大事なのは邪馬台国ではなく、ヤマト建国の歴史を解き明かすことのはずです。
 そこで関さんは、新たな発掘により日々進化する考古学の成果に照らして、虚心坦懐に『日本書紀』の記述を読み解きます。神武天皇は神話と歴史時代の境目の人物ですが、『日本書紀』の著者はなぜ神武天皇を作り上げたのか、そして、その意味は……。
 こうした問いを繰り返すことにより、様々な仮説が生まれます。その仮説が正しいかどうかは、最終的には読者の皆様の判断に委ねられるわけですが、本作に日本古代史を考える上での重要なヒントが満載なことは請合います。ヤマト建国の謎に迫りつつ、日本古代史をお楽しみください。

2018/04/25

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