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中国人観光客の財布を開く80の方法

岡部佳子/著

792円(税込)

発売日:2017/01/14

  • 新書
  • 電子書籍あり

QRコード・微信・支付宝が決め手、一番喜ばれるのはタダのお湯、個人旅行初心者を取り込め。お役立ち度120%。「ポスト爆買い」時代の特効薬!

たとえ「爆買い」に陰りが見えても、中国人インバウンドビジネスが終わることはない。団体旅行から個人旅行にシフトしつつある訪日客の嗜好・習性・ニーズから、将来有望なリピーター獲得のノウハウ、そして困った行動の理由まで。上海で起業し、海千山千の中国人とわたり合ってきた著者が、「ポスト爆買い」時代の繁盛戦略を惜しみなく指南。販売促進、コミュニケーションに役立つ「いますぐ使える○○集」付き!

目次
はじめに
I ショッピングはわかりやすさが9割
1 QRコードがものをいう
2 「銀聯カード」より「支付宝」
3 POPには殺し文句を
4 中国っぽくしすぎるな
5 ラインナップは絞り込め
6 パンフレットは簡潔に
7 家族でも一人一人に売り込め
8 トータルコーディネートで一挙お買い上げ
9 メーキャップで女心をわしづかみ
10 「微信」「微博」で発信せよ
11 口コミこそが最高の宣伝
12 見やすい地図を配布せよ
いますぐ使える○○集 (1)POP・例文
II 海老で鯛を釣れ
13 Wi-Fiを完備せよ
14 マイ一送一(1つ買うと1つオマケ)
15 景品の「か・き・く・け・こ」
16 一番よろこばれるのは「お湯」
17 フリー乗車券で集客を
18 贈答品のNGリスト
19 ラッキーカラーは赤
20 好きな数字、嫌いな数字
21 お子様は神様です
22 子ども需要を掘り起こせ
23 スタンプラリーで思い出を
24 駐車場がなければ待合室を
25 「邪魔者」を利用せよ
26 宿泊先への配送サービス
いますぐ使える○○集 (2)POP・用語
III 胃袋は確実につかめ
27 高価でも質の高いメニューを薦めよ
28 日本料理に商機あり
29 温かい料理に勝るものなし
30 飲み物に氷を入れるべからず
31 食事は多めに提供する
32 朝食はバイキングが吉
33 昼食は11時半から13時までに
34 タ食の時間帯は伝えておく
35 特別な食べ物
36 椅子席か掘りごたつ席に案内せよ
いますぐ使える○○集 (3)注意書き・例文
IV 体当たりでコミュニケーションせよ
37 「中国人」とひとくくりにするなかれ
38 地方ごとの特色を知っておこう
39 言葉が通じなくても心からの笑顔を
40 挨拶以外は会話帳と筆談で
41 覚えておきたいジェスチャー
42 腕を組むのは友情の証
43 英語はかなり通じる
44 在留中国人を活用せよ
45 「命より大切」なメンツをつぶすなかれ
46 心を込めて、ほめまくれ
47 話は9割引きで聞く
48 お客様アンケートは無駄
49 若者と中高年とは「別人種」
いますぐ使える○○集 (4)持ち帰り禁止リスト・図
V リピーターをつかめ
50 いつでも来ます、大好きな日本
51 「爆買い」から「まとめ買い」へ
52 モノからコト、そしてココロへ
53 個人旅行初心者を取り込め
54 キーワードは「深度游」
55 友達になろう
56 年中行事を何度でも
57 「何もない」が宝の山
58 中国の連休を知ろう
59 春節は男性客を取り込め
60 5月は母の日、6月は父の日
61 夏休みはやっばり子ども向け
62 ブライダルで広がる可能性
63 医療ツーリズムで長いお付き合い
64 ギャンブルが大好き
いますぐ使える○○集 (5)持ち帰り禁止リスト・用語
VI 多少のことは目をつぶれ
65 ダメなことはダメと伝える
66 声が大きくても悪気はない
67 15分はサバを読め
68 予約を真に受けるな
69 持ち帰り禁止リストを作れ
70 お風呂の使い方は教えよう
71 トイレには貼り紙を
72 「子ども=小学生以下」は日本だけ
73 撮影禁止は、はっきり掲示
74 買う前に箱を開ける理由
75 箱まで持って帰れません
76 付け合わせのおかわりは許して
77 多少の持ち込みには目をつぶる
78 食べっぱなしが常識
79 テイクアウトには椅子を設置
80 ゴミ箱に捨てるだけましと思え
おわりに――「三高」になるなかれ

書誌情報

読み仮名 チュウゴクジンカンコウキャクノサイフヲヒラクハチジュウノホウホウ
シリーズ名 新潮新書
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 192ページ
ISBN 978-4-10-610699-6
C-CODE 0263
整理番号 699
ジャンル 社会学、地理・地域研究
定価 792円
電子書籍 価格 792円
電子書籍 配信開始日 2017/01/27

蘊蓄倉庫

一番喜ばれるのは「白湯」

 今年の春節は1月28日。前後7日間が休みになるとあって、もうじき日本にも中国人観光客があふれかえることになりそうです。ところが、何でも手に入るはずの日本において、お金を払ってもなかなか手に入れられないものがあるとか。
 それが、中国人にとってはかかせない「白湯」。「パイタン」ではなく「さゆ」、つまりただのお湯です。身体を冷やすことを嫌う彼らは、基本的に冷たい飲み物を飲みません。常にマイボトルを持ち歩いていて、そこにはお茶かお湯が入っています。そして、お茶の場合はボトルに茶葉を入れてお湯を注ぐのですが、旅行中はそのお湯がなかなか手に入らないというのです。
 確かに、自動販売機でもコンビニエンスストアでも、冷たいお水や温かいお茶は売っていても、ただのお湯はありませんね。中国人観光客相手の商売では、給湯器やウォーターサーバーのお湯をサービスしてあげると、粗品などよりはるかに喜ばれるかもしれません。このほかにも本書には、目から鱗の訪日中国人対策が満載です。


掲載:2017年1月25日

担当編集者のひとこと

とにかく実践的なインバウンド対策

 著者の岡部佳子さんは「普通のOL」だった2002年、一念発起して上海大学へ語学留学しました。その後、中国語を身につけて帰国するはずが、持ち前のチャレンジ精神から現地で就職。さらには、中国人と共同で独立開業を果たすまでに至ります。
 自身のがんをきっかけに帰国が決まり、上海の会社はたたまざるを得ませんでしたが、病気を克服した現在は、出身地の大阪をベースに中国ビジネスのサポートや留学生教育に従事。がんに関する講演も行うなど、幅広い分野で精力的に活動しています。
 本書には、素顔の中国をイヤというほど経験した著者が日中での取材を経て指南する、とにかく実践的なインバウンド対策が満載。また、中国人観光客の不思議な習慣や、ちょっと困った行動の理由もわかる一冊として、インバウンド関係者はもちろんのこと、良くも悪くも訪日中国人が気になる方にもお勧めです。

2017/01/25

著者プロフィール

岡部佳子

オカベ・ケイコ

1966(昭和41)年、大阪府生まれ。すみれナレッジ代表。大阪成蹊女子短期大学卒。日本旅行、ホテルオークラ東京勤務を経て2002年、上海大学に語学留学。現地で就職し、後に独立開業する。現在は国内で中国ビジネスのサポートや留学生の教育に従事。

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