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この人を見よ

ニーチェ/著 、西尾幹二/訳

649円(税込)

発売日:1990/06/22

  • 文庫

本書はニーチェ発狂の前年に成った最後の著作である。“この人”とはニーチェ自身を指し、本書では自らの著作と思考の全体について、彼が時代とどう対決し、個々の著作はどういう動機によって書かれたかが、解明される。価値の根本転換を説くニーチェの思考の到達点が簡明に語られているので、ニーチェ最高の入門書として、また風変りな自伝としても読むことが出来る。新訳決定版。

目次
なぜ私はかくも賢明なのか
なぜ私はかくも怜悧なのか
なぜ私はかくも良い本を書くのか

悲劇の誕生
反時代的考察
人間的な、あまりに人間的な
曙光
悦ばしき学問
ツァラトゥストラかく語りき
善悪の彼岸
道徳の系譜
偶像の黄昏
ヴァーグナーの場合
なぜ私は一個の運命であるのか

訳注(5)

解説 西尾幹二

書誌情報

読み仮名 コノヒトヲミヨ
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
頁数 256ページ
ISBN 978-4-10-203507-8
C-CODE 0110
整理番号 ニ-1-7
ジャンル 哲学・思想
定価 649円

著者プロフィール

ニーチェ

Nietzsche,Friedrich Wilhelm

(1844-1900)プロイセン(現ドイツ)ザクセン州に生れる。ボン大学、ライプチヒ大学で古典文献学を学び、スイス・バーゼル大学の員外教授となる。著書『悲劇の誕生』(1872)『ツァラトストラかく語りき』(1883-1885)『善悪の彼岸』(1886)などでキリスト教道徳を攻撃、自己克服の象徴「超人」を理想とする哲学を展開した。晩年は精神錯乱に陥り、ワイマールで死去。

西尾幹二

ニシオ・カンジ

1935年東京生れ。東京大学文学部独文学科卒。同大学大学院修士及び文学博士。電気通信大学名誉教授。著書に『ヨーロッパ像の転換』『教育と自由』『わたしの昭和史1、2 少年篇』(以上、新潮社)、『ヨーロッパの個人主義』(講談社現代新書)、『江戸のダイナミズム』(文藝春秋)、『ニーチェ』二部作(中央公論社)、『沈黙する歴史』『GHQ焚書図書開封』全12巻(徳間書店)、『国民の歴史』(扶桑社)、『あなたは自由か』(ちくま新書)、『西尾幹二全集』全22巻(国書刊行会)など。「新しい歴史教科書をつくる会」の初代会長をつとめた。

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