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散るぞ悲しき―硫黄島総指揮官・栗林忠道―

梯久美子/著

737円(税込)

発売日:2008/07/29

  • 文庫

大宅賞受賞! 深い感銘を受けた。――柳田邦男。これほど美しい戦記は稀である。――西木正明。きわめて文学性の高い傑作である。――藤原作弥(第37回大宅賞選評より)

水涸れ弾尽き、地獄と化した本土防衛の最前線・硫黄島。司令官栗林忠道は5日で落ちるという米軍の予想を大幅に覆し、36日間持ちこたえた。双方2万人以上の死傷者を出した凄惨な戦場だった。玉砕を禁じ、自らも名誉の自決を選ばず、部下達と敵陣に突撃して果てた彼の姿を、妻や子に宛てて書いた切々たる41通の手紙を通して描く感涙の記録。大宅壮一ノンフィクション賞受賞。

  • 受賞
    第37回 大宅壮一ノンフィクション賞
目次
プロローグ
第一章 出征
第二章 二二キロ平米の荒野
第三章 作戦
第四章 覚悟
第五章 家族
第六章 米軍上陸
第七章 骨踏む島
第八章 兵士たちの手紙
第九章 戦闘
第十章 最期
エピローグ

謝辞
主要参考文献

解説「何と深い教訓を」 柳田邦男

書誌情報

読み仮名 チルゾカナシキイオウトウソウシキカンクリバヤシタダミチ
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
頁数 320ページ
ISBN 978-4-10-135281-7
C-CODE 0195
整理番号 か-50-1
ジャンル ノンフィクション、日本史
定価 737円

著者プロフィール

梯久美子

カケハシ・クミコ

1961(昭和36)年熊本県生れ。北海道大学文学部卒業。編集者を経て文筆業に。『散るぞ悲しき』で2006(平成18)年に大宅壮一ノンフィクション賞を受賞、同書は米・英・仏・伊など世界8カ国で翻訳出版されている。2016年に刊行された『狂うひと「死の棘」の妻・島尾ミホ』は翌年、読売文学賞、芸術選奨文部科学大臣賞、講談社ノンフィクション賞の3賞を受賞した。他の著書に『世紀のラブレター』『昭和二十年夏、僕は兵士だった』『昭和の遺書――55人の魂の記録』『百年の手紙――日本人が遺したことば』『廃線紀行――もうひとつの鉄道旅』『愛の顛末――純愛とスキャンダルの文学史』『原民喜――死と愛と孤独の肖像』など多数。

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