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江戸開城

海音寺潮五郎/著

693円(税込)

発売日:1987/11/26

  • 文庫

西郷隆盛と勝海舟。幕末動乱の頂点で実現した奇跡の無血開城の舞台裏を描く傑作長編。

新政府樹立のために「血の犠牲」を要求しながら、実際は寛大な処分を考えていた西郷隆盛。動揺する徳川慶喜と幕閣の向背に抗し、和平の道を探る勝海舟。両巨頭の会談は、その後の日本を決定づける。千両役者どうしの息詰まる応酬を中心に、幕末動乱の頂点で実現した奇跡の江戸無血開城とその舞台裏を描く傑作長編。カバー装画は著者と同郷(鹿児島県伊佐市)の井上雄彦氏による描き下ろし。

目次
革命の血の祭壇
札つきの和平主義者勝安房
官軍先鋒三島に達す
山岡鉄太郎登場
パークスの横槍
西郷・勝の会見
西郷と勝に対する諸藩兵の不平
勝とパークス
開城はあったが
徳川家の処遇問題
勝の慶喜よび返し運動
さまざまな反薩的批判
彰 義 隊
彰義隊討伐その前夜
彰義隊潰滅
解説 尾崎秀樹
いまなぜ海音寺潮五郎を読まねばならないか 本郷和人

書誌情報

読み仮名 エドカイジョウ
シリーズ名 新潮文庫
装幀 井上雄彦(c)I.T.PLANNING,INC./カバー装画、新潮社装幀室/デザイン
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
頁数 400ページ
ISBN 978-4-10-115709-2
C-CODE 0193
整理番号 か-6-9
ジャンル 文芸作品、歴史・時代小説、文学賞受賞作家
定価 693円

著者プロフィール

海音寺潮五郎

カイオンジ・チョウゴロウ

(1901-1977)鹿児島県伊佐郡大口村(現・伊佐市)生れ。国学院大学卒。中学の国漢教師を勤めた後、創作に専念。1929(昭和4)年「うたかた草紙」が「サンデー毎日」大衆文芸賞に入選。1932年長編「風雲」も同賞を受賞。1936年『天正女合戦』で直木賞を受賞。1957年に完結した『平将門』は新時代の歴史小説の先駆となった記念碑的大作。日本史への造詣の深さは比類がない。他に『武将列伝』『列藩騒動録』『孫子』『天と地と』『西郷隆盛』『西郷と大久保』『幕末動乱の男たち』『江戸開城』『二本の銀杏』など著書多数。

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