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西郷と大久保

海音寺潮五郎/著

979円(税込)

発売日:1973/07/03

  • 文庫

茫乎とした外貌の下に激情を秘めた熱誠の人西郷吉之助と、冷徹にして情に溺れることのない智謀の人大久保一蔵。私心を滅して維新の偉業をなしとげ、同じ憂国の思いから征韓論で対立しついに袂をわかつ二人の英傑。その相補い相競う姿を、複雑な藩情、迫りくる外国の圧力、刻々移る多難激動の時代の中に、その肌に触れ息づかいを聞くように生々とまた敬愛の思いをこめて描く快作。

目次
霜月十六日
示威運動
西郷、南島に去る
石を積んで
突出計画
鳴鶴陰にあり
死の座
母てふものは
二つの公武合体論
西郷召還
最初の衝突
激流
第二の衝突
寺田屋事変
南嶼の俘囚
西郷と維新政府
征韓論
征韓論決裂
解説 杉森久英

書誌情報

読み仮名 サイゴウトオオクボ
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
頁数 656ページ
ISBN 978-4-10-115704-7
C-CODE 0193
整理番号 か-6-4
ジャンル 文学賞受賞作家
定価 979円

著者プロフィール

海音寺潮五郎

カイオンジ・チョウゴロウ

(1901-1977)鹿児島県伊佐郡大口村(現・伊佐市)生れ。国学院大学卒。中学の国漢教師を勤めた後、創作に専念。1929(昭和4)年「うたかた草紙」が「サンデー毎日」大衆文芸賞に入選。1932年長編「風雲」も同賞を受賞。1936年『天正女合戦』で直木賞を受賞。1957年に完結した『平将門』は新時代の歴史小説の先駆となった記念碑的大作。日本史への造詣の深さは比類がない。他に『武将列伝』『列藩騒動録』『孫子』『天と地と』『西郷隆盛』『西郷と大久保』『幕末動乱の男たち』『江戸開城』『二本の銀杏』など著書多数。

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